2006年4月


 ◆スクービーとシャギー   ・絶対に繁殖はしない!の決意   ・わたしの思い

  そりゃ最初は私だって驚いたさ!
  成人ウサギすら久しく生で見てなかったのに、赤裸の仔ウサギを目の当たりにし、もちろん未熟児も…初めて見る生映像の連続で…。
  まずは容姿に慣れなくては…と、ありすを頂く前に飼育本はすでに3冊ほど購入してたが、
  出産後は、なるだけ生後1日目から7日目くらいまでの鮮明な映像が記載されてる飼育本をまたまた4冊ほど購入。
  見まくった。しかし…肝心な未熟児の画像等載ってるわけないし、
  間違っても「近親交配における問題をかかえた仔」の事なんて書いてるはずもない。
  「してはいけません」と、書いてあるもん。「してしまった場合」なんて、そんな個別対応的な飼育本、あるわけがない。
                 
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  ネットで調べまくってて、知ったのがスキニーギニアピック。
  毛がないモルモットだ。顔だけ毛があって、体は毛がない…。
  のちにペットショップでも実物を拝見する機会が訪れたのだが…ほんと、体はウチとこのんと同じよな肌だ…。と思った。
  ネットでヒットしたのが、「ヌードマウス」ならぬ「ヌードラビット」ではないか?
  という意見。そういう分野では、「毛がない=ヌード」と言うらしい。
  おそらく日本未確認の生物で設備のそろった大学などでは興味を持つ教授もいるのでは? とな。
  教授=研究する人 の偏見があるため、そっち方面で詳しく…とは行動を起こさなかった。
                     
  この仔たちは、普通に飼育本通りの繁殖をして生まれたわけではない。
  &こういった例が多々起こる。という現実は聞いた事がない。
  =この仔たちについて調べる必要はない。調べたところで、
  今後何か、役に立つような現実があちこちにこぼれてるのか? いいえ。
                   
  「私」は「飼い主」であり、「スクービーとシャギー」は私の「ペット」である。
  それは当たり前の事。よって、必然的、選択の余地なく受け入れることに。
                     
  ただ、最初は、そういった仔を2匹も自分の手元においておくことに不安や心配はあった。
  この先、どんな病気になるやもしれん、毛が無いことからソアホック(足の裏の皮膚炎症や潰瘍ができる病気)は
  絶対免れないだろうし、他にもウサギはいる。手が回るだろうか…。
  しかし、良き貰い手が現れるわけでもなし、大々的に募集してまでこの仔達を手放したい。わけでもなし。
       
  加えて、こんな仔だから、「欲しい」と言われても、他の仔以上に人選は厳しい目をもって対応してしまうだろうし…。等々…。
  そんな想いが通じたのか、生後半月頃から、2匹の手足には、通常には届かないとも、毛が生えはじめ、
  重度のソアホックは発病に至ってない。…今では、この子たちのすべてを、責任もって見届けたい。そう思ってます。
                       
  「ヌードラビット」
  「ヌードマウス」って、確かに聞いた事はあるが、実際見た事はないかも…。
  実験に使用されるために、繁殖されるネズミで、やはり「劣性」であるらしい。
  それと同様に「ヌードラビット」も「劣性」ではなかろうか。という意見も頂いた。
  詳しい事はわからないが、「何かしら問題は(内部で)生じているかも」とか、普通の仔に比べて病気になりやすい、
  寿命が短い等々、そんな感じらしい。すでに、私だけでなく、私周りは彼らを見慣れて、珍しくも思わなくなっているが、
  その事実は忘れたことがない。「頑張ってこの冬越えてくれるだろうか…」人の元にいるのに、
  自然界にいるような死と隣合わせをこの仔たちは…っと、当人は感じてないわね。
  私の気持ちに時折そういう暗雲が立ち込める。
                   
  「未熟児」ではなく、「突然変異で毛が生えなくなったウサギ」 それが判明してから「珍しいんだ!」ってなわけで、
  携帯でだが、画像を撮りまくった。外へ離す際も、やはり?他の仔とは違う仕草が見られたり、おもしろい動きをしたり
  …ビデオもきちんと撮っておけば良かったと既に後悔している…。
  最初は「いつ死ぬかわからんし」と思い、撮りまくってた写真も、いつしか「他の仔と同等に長生きできるんちゃうか」って
  気持ちに変わりつつやっきになって画像に収める事はなくなった。
                   
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  生後1ヶ月ほどは、全員一緒に子育てケージ&ありすサークル内に君臨してたのだが、
  こういった仔は「いじめ」に遭うのではなかろうか…と非常に心配した。が、そういった様子は見られなかった。
  自ら輪に飛び込んでいくし、それをいやがる気配もなく、残りの4匹ともちろんありすは受け入れていた。
  そうよね、ウサギからしたら、毛がないだけで同じ匂い、同じ動きをするスクービー、シャギーよりも、
  バカでかい相違だらけの顔形匂いをもつ飼い主=人間のがよっぽど受け入れがたい存在よね。
  おもしろかったのは、ひめがとっぱしに他の仔たちにマウント攻撃をし始めた時のこと、
  (ウサギが上下関係、強さを示すために、男女関係なくそんな行為するなんて…飼育本には書いてなかった。
  そのマウントの行為を見た瞬間、私の中の恐怖が絶頂に達したのは言うまでもない。
  当時♂♀判断をしてない状態だったので本当に怖い怖い風景だった。)
  ひめは、1匹ずつ、お尻に回ってきちんと匂いをかいで!マウント攻撃!するのに、何故か!
  スクービーとシャギーには攻撃しなかった!眼中にない。ってくらい無視だった。
  間違っても、マウントされたさにお尻を差し出すウサギなんていないし… 
  普通に同じようにサークル内にいたのに、相手にされてなかった…。いったい?!
                        
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  「カンガルーの赤ちゃん」 に、似てるらしい(笑)
  確かに、パっと見「ウサギ」には見えません。まず「え?何?」って。
  人間の子供たちは露骨に「きも!」って言うねぇ〜。ほんと、的確に言葉がウサギに伝わらない事を願うわ。
  しかし、見慣れると、さして「気持ち悪く」は見えないもんで…子供の順応性が高いのか?
  部屋のウサギに均等におやつをあげたりしてくれる。おそらく大半の人が「気持ち悪い」等々、マイナスな感情を抱くであろう。
  さて、この仔たちの可愛さをどうやって伝えていくべきか…。  
                
  ま、爬虫類は苦手と言う人がいるように、人にはそれぞれ好みがある。
  しかし、この子たちは、これが本来の姿ではなく、望んで毛がない状態として、生まれ育っているわけではない。
  ヒトでも同じ。どんなに見た目の相違があろうとも、同じニンゲンであるように、この子たちも、同じ“ウサギ”なのだ。
  ま、私の「可愛がってる様」が伝われば、フォローになれば、…いいのにな。
                    
  あと、「珍しい」と言うことで、「人の目はひく」はず?
  利用するってのは言葉が悪いが、これを機会に「ウサギ」の事、もっともっと知ってもらいたい!とも思っている。
  普通のウサギ同様に画像投稿とかもしていくつもりだし、
  どっかの企業がCMで使ってくれないかなぁ〜 とかも思ってる。
  もちろん、当人たちに負担や無理が生じない事前提。
                     
  経緯は決してしてはいけない事。絶対ダメ! だが、それを承知した後に、生まれてもたもんはしゃーないやん。と、
  割り切り、私はこの仔たちを隠したり、恥ずかしく思ったりはせず、堂々と人目に出していくつもりです。
  実際、病院でもウサギ屋さんでもそうしてます。人の視線を痛く感じたなら、その分私が愛情を満タン注ぎます。
  ただ、「気持ち悪い」等、マイナスな感情を持たれた方は、繁殖について、「簡単」には考えないだろうし、
  仮に、このような仔が産まれた時に、「気持ち悪い」と思わず、間違っても「捨てたりせず!!!」 “受け入れる。”
  そんな飼い主が増えるように… 一緒に貢献していけたらな…と。
                         
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  最近、毛のない仔が、さほど珍しくない現実を知りました。
  他にもいるようです。何故、私の目にその事実が止まらなかったのか?
  たまたまかもしれませんが、発端の飼い主自身がそういった仔の事を「よく思わない」からではないでしょうか?
  だから隠す、手放す?、育てない?もし、誤って「近親交配」をしてしまった。のなら、その否を認め、
  「してはいけない事」の例として、もっと世に広める義務があるのでは?
                    
  「見慣れない」=「気持ち悪い」「敬遠してしまう」 これ一理あると私は思います。
  逆に「可愛い」と思い、過ちを繰り返し試されるなんてもってのほか、
  あってはならん事ですが、そこんところ難しいと思いますが、
  私はまず世間の人々が様々なペットのあらゆる状況に見慣れること、
  慣れてもらって、そうしたペット、が、「気持ち悪くは見えない!」ように、「気持ち悪い」とか、そう思う前に、
  これも一つの命なんだと、感じれるように 飼い主を、ヒトという動物を、改善していけたらなと…。
                    
  ペットを飼うと、「人」ほど「生きる」に値しない「動物」はいないな。
  そんな寂しい事思ってしまいます。

 ◆スクービーとシャギー   ・絶対に繁殖はしない!の決意   ・わたしの思い
 

2006年4月